トップメッセージ

スペシャリスト集団から脱皮しコンサル集団へ

2009年4月、サウジアラビアの都市ラービグで、世界最大級の巨大な石油コンビナートが稼動を始めました。年間生産量400万トンというこの設備は、住友化学とサウジアラビアの国営企業が対等出資して実現したもの。住友化学はこの度肝を抜くようなプラントから、急成長を続けるアジア市場へと攻勢をかけようというのです。もともとグローバル戦略に積極的な企業ですが、ここ数年の勢いはすごい。アジアに限らず、アフリカや中南米にまでその拠点を広げ、海外グループ企業を急増させています当然ながら私たちSSSも、住友化学の戦略に合わせ企業体制をグローバル化へとシフトしてきました。転機は1997年。まずは繊維産業が中国へと生産拠点を移していく中、近い将来アジアがものづくり全体の拠点になるに違いないと、「技術者集団」からさらに上流工程に主眼をおいた「システムコンサルティング企業」へと体制を変えていったのです。掲げるキーワードは、グローバル・グループ・ガバナンス。高いレベルのコンサルを目指し、変革に乗り出したわけです。

ミッションは海外のビジネスシーンで通用する人材の育成

この変革に必要不可欠な課題。それは、グローバルに通用する人材をいかに育て上げるかということです。語学に長けているだけではダメ。システムに精通しているだけでもダメ。その上で、マネジメント力や交渉力、国際的な環境の中で仕事ができる基礎的な能力が身に付いた人間こそ、世界で活躍できると思うのです。そのためにまず取り組んだのが、3年前にスタートした3ヵ月間の「インド研修」でした。英語の世界の中でITを学びながら、お世話になる現地の会社の方々と交流をもつ。インフラの整わない異文化の中での生活は、正直かなり厳しいものです。実際に経験した社員たちは、疲れ果てて帰ってくる。けれど、それが財産なのです。人間としての成長なのです。現に、インド研修の第1期生の中には、その翌年にシンガポールに赴任し現地で活躍している人間もいる。肌で感じて自ら行動することで、ひと周り大きくなれるのですから。SSSからは既に何人もの海外赴任者がいますが、そのスピードは今後ますます加速していくでしょう。直近の3,4年で考えても、10人20人という社員を海外拠点に配置する計画です。

とにかく社員と接する。話す。飲む。遊ぶ。

私はこの半年の間に、社員220人と個別に酒を飲みました。仕事終わりに誘うこともありますが、多いのは「サロン会」。終業後、社員がビール片手に社長室に来て、私と飲みながらしゃべりまくるという会です。まず私がカレンダーに空いている日を提示し、社員はそこに自由に予約を入れていく。これまで最多で13人が押し掛けてきたこともあります。いつも最初は「中期計画について」など真面目な話で始まるのですが、1時間もたたないうちに、ただの飲み会になる。でもそれでいいのです。一度飲めば、その社員のことがだいたい分かる。社員も、私の思いを感じてくれる。それが大切だと思うのです。イベントも大歓迎。先日は愛媛の海岸でバーベキューをしたのですが、代表取締役社長 斎藤道義新入社員と親子に間違われました。一緒に海に入って水をかけあっていましたから。仕事は機械ではなく人間がするもの。そこには「気持ち」が存在します。思いをひとつにしてこそ、大きな変革に臨んでいけるし、ひとり一人が成長できる。私はそう信じています。

代表取締役社長 斎藤道義


巨大企業体のグローバル戦略をシステムコンサルティングで支える